【連載】好きなファッションがわからない時は。No.4~柄について

さて今日は「好きなファッションがわからない時は。No.3」の続きからです。
昨日はコーディネートを「色・素材」の点から分析したので、今日は「柄」です。

すごくざっくり分けると、柄が好きか嫌いかで充分ですが、もう2つくらいの観点を足して考えていくのがお勧めです。

  1. 柄は好きか、嫌いか
  2. 好きなら、どんな柄が好きか
  3. どんな風に柄を取り入れたいか

1つめは選んだ写真の中で柄がどのくらい使われているか判断できます。0~3枚くらい、使ってる柄の面積も少なければ、柄使いを積極的に取り入れる必要はないかもしれません。

2つめのどんな柄が好きかですが、これは「直線的・規則的な柄」と「曲線・非規則的な柄」に分けて考えます。

直線的・規則的な柄」は、ストライプ・ボーダー・チェック・水玉のような柄です。
直線的柄な柄

ドットは丸ではあるけど規則的でコンパスで描けます。定規やコンパスで描けるような柄と理解するとわかりやすいです。ストライプやチェックは制服やスーツなどでも使われているように、わりと正確できちんとした印象になります。ボーダーの幅や水玉の大きさにより、よりインパクトを出したりポップにすることはできますが、下の曲線的な柄の雰囲気と交わることはありません。

曲線・非規則的な柄」は花柄やペイズリー、アニマル柄など。
曲線的な柄

ダイナミックさや繊細さ、女らしさなどが表現できます。色使いも多色使いができて、より深みのある表現ができます。好みが分かれることが多いので、自分がどちらが好きなのかを理解しておくとよいと思います。

3つめはどんな風に柄を取り入れたいか

基本はどこか1つに柄を取り入れるという方法です。例えばこの写真ではトップスに柄を取り入れています。INEDのサイトからお借りしました。
inedコーデ

白×ベージュ×紺は色使いとストライプ柄がまさに王道のオフィスコーデです。トップスのみに柄を使って、ジャケットを羽織るなら紺やオフホワイトなどの無地を合わせるとかっこよくきまります。

同じくトップスに柄を入れたこのコーディネートはPINKY&DIANEのLOOKBOOKから。
pinkyコーデ

沢山の色が入ったトップスと合わせる場合、その中の1つの色を取り出してコーディネートするとまとまりが出ます。パンツは紺でも良さそうですが、あえてピンクを合わせているところも個性的です。上との違いは使っている柄が曲線的なことと、色(ピンクパンツ)との相乗効果でさらに華やかになっています。

次はスカートに柄を使ったコーディネートを見ていきますね。これはNOLLYSのLOOKBOOKから。
nollysコーデ

今までと違いは柄が細かいこと。柄が細かくなると遠目には無地に見えるので柄のインパクトは減り、落ち着いた印象になります。この着こなしのスパイスはバッグです。(が、マネするには高度なので、とりあえずバッグは外して見るとわかりやすいです。それだけでも十分かわいいと思います)

さて、この着こなしには無地バッグを合わせることが多いと思いますが、ここではあえてスカーフ柄のバッグを合わせています。これはセーターの色と柔らかな素材感がなければ成立しない絶妙な組合せ。
こういった絶妙バランスの上に成り立っている着こなしは、似合う人をかなり選びます。同じように着ても、素敵に見える人とチグハグに見える人がいます。これは前者がおしゃれだからという理由ではなく、その人の外見や雰囲気、心情に合っているかどうかが重要になります。

小物で柄をとり入れるなら、昨日のトモローランドの着こなしもそうです。
トモローランドコーディネート

スカーフは小さい面積ですが、かなり効いています。

 

次はまたINEDから。
inedコーデ

細かいドット柄のワンピースです。柄ワンピースの上に羽織るものは無地の方が合わせやすいですね。
キャメルはドットの色と近いので、落ち着いた印象になります。もっと華やかにしたいなら赤を合わせてもいいし、濃いボルドーでグラデーションを作っても素敵です。どちらにしても無地を合わせると成功しやすい。

今度は同じドットでも、柄が大きくなると個性が出る例を1つ。PINKY&DIANEのLOOKBOOKから。
pinkyコーデ

どこか1つだけに柄を使う定番の取り入れ方でも、柄の大きさで個性を出すこともできます。スカートにもグレンチェックが使われていますが、細かく無地っぽくも見え、ドット柄との鮮明度が対照的なのでごちゃごちゃせず、まとまりの着こなしになっています。

柄×柄の着こなしは難しいですが、1つご紹介しますね。これはトモローランドのLOOKBOOKから。
トモローランドコーデ

いろんな柄が入っていますが、チェック水玉など規則的な柄でまとめられています。また色合いも似ています。こんな風に柄と柄を合わせる時は、どこかに共通点を作るのが柄×柄コーデのポイントです。

というわけで、今日は柄についての分析。自分がどこに柄を取り入れるのが好きなのか、柄の面積、種類などから読み解いていきます。ぜひお試しください。

今日もブログにいらしていただきありがとうございます^^


【連載】好きなファッションがわからない時は

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です