ふつうのおしゃれ
深澤直人さんの「ふつう」という本を読みました。深澤さんはプロダクトデザイナーで、よく知られているところでは無印良品の製品をデザインしている人です。
例えばベットマットに直接足をつけたベッドは見たことあるでしょうか?
ふつうに受け入れていたけど、よく見れば斬新なアイデア!
最低限の構造で生活の中に調和するような「Just Right=程よい」なデザインを目指していた商品で、深澤さんのデザインしたベッドです。
本の中には「ふつうというのは結局みんなが戻りたいところ。スペシャルに憧れることはあっても、ちょっと疲れてきたりすると”ふつうに戻りたい”とみんなが思う。」
そんな言葉が書いてあって、ふつうを見直す良いきっかけになりました。
洋服でも「ふつうのおしゃれ」という本が2014年に発売されていたり、ふつうの服をおしゃれに着るという特集記事があったり、ふつうのおしゃれを求めている人は想像以上に多いのだと思います。
ただ、ふつうはとっても難しい
まずふつうという言葉はパッとしない意味で使われたり、マイナスイメージで捉える人も多いかもしれません。でもみんなが求めているふつうは「いいふつう」。
野暮ったさがあってもそれが味となったり、一見ふつうのようだけどバランスが良いとか。
それに、ふつうは感覚的なものだから、時代や状況・着る人によっても変わってくる。
例えば2014年に発売された「ふつうのおしゃれ」の本は、すでに古めかしい感じがあります。まだ10年も経過していないからレトロという言葉も当てはまらず微妙に古くて野暮ったい。でもそれは味のある野暮ったさではなくて、おそらく悪い意味の野暮ったいなんですね。
状況に合っていない服、例えば仕事用のスーツをプライベートで着たら堅苦しいし、目立ちたくないのにデザイン強めの服を着ていたらミスマッチになる。これがふつうかと聞かれたら、そうは言い難い・・と思うんです。
いいふつうをどうやって目指そうか
今、個人的にも「いいふつう」に惹かれています。ありきたりのフレアスカートをどうやって「いいふつう」に仕上げようかとか、課題のように面白がって試しています。
とりあえずわかっていることは”メイクとヘアは一定のレベルを保つようにすること”かな。この2つが整えば、いいふつうの初段はクリアできます!実は服じゃなかった・・的な答えですが。
今日もブログにいらしていただきありがとうございます。
「いいふつう」の根底には、「丁寧な暮らし」と通ずる考え方がありそうです。