【連載】好きなファッションがわからない時は。No.3~色と素材について

今日は「好きなファッションがわからない時は。No.2」の続きです。

お気に入りのビジュアル(写真や切り抜き)が10-20枚くらい集まってきたら、自分がその何に惹かれているのかを探していきます。

1枚ずつ写真を見ながら好きな理由を考えてもよいですが、それだとその写真のみの感想になってしまい全体を俯瞰しにくいんですね。自分でも気がついていない「気になるポイント」を探すのにお勧めなのが、機械的に写真を分析してその結果を客観的に捉え直す方法です。

具体的にどうするかというと、着こなしを分解して共通点をあぶりだすんですね。
その時全体をなんとなく見るんじゃなくて、ポイントを1つに絞ってまず一巡目のチェック、2つめのポイントに絞って二巡目のチェック。というのを繰り返します。ポイントは6つあります。

  1. 色・柄・素材
  2. アイテム
  3. シルエット
  4. 小物使い

色・柄・素材に注目するときは、例えばスカートを履いているというような情報は考えないようにします。どうやって分析していくのかわかりづらいと思いますので、ここでは色に注目して2枚の写真を分析してみますね。

例えばこの着こなし(トモローランドのLOOKBOOKから)を色分析してみます。
トモローランドコーディネート

靴やバッグはのぞきますが、全体を通して1色で仕上がっています。これをワントーンコーデと呼びますが、おそらくこの着こなしの一番のポイントです。色は似ていますが、素材を変えていますね。ワンピースは光沢感のある素材でセーターはモヘヤのフワフワした素材。対照的な素材です。色をワントーンにして素材を対比させているところに面白さがある着こなしです。同色異素材コーデとも言います。
そして色はエメラルドグリーン。バッグとスカーフに差し色でキャメル。靴は黒。全体で3色使っています。
このようにワントーンかどうか、上下で違う色を使っているのか、全体で何色使っているのかなどがチェックポイントです。

今度はこの着こなし(BOSCHのWEB MAGAGINEから)を見てみましょう。
BOSCHコーディネート

ブラウスは紺、カーディガンは黒、ボルドーのパンツが主役です。紺とボルドーはどちらも深い色で暗くなりがちなので、ゴールドベルトをはさみ、紺とボルドーを引き立たせています。さらに全体が暗くなりすぎないように、足元は白面積を増やして白と黒のツートンカラーの靴を履いています。
ポイントは秋を意識した色使い&下手をすれば暗くなりがちな色使いを際立たせるためのゴールドベルト、白×黒の靴(きっと真っ白だと明るくなりすぎるのかも・・秋なので)。効果的に小物をハイライトのように使って着こなしにメリハリをつけるのがポイントですね。
こんな風に色の明るさ(深い・パステル系・鮮やかなど)や色の抜けをどこに作っているのかというのも見るポイントになります。
素材に注目した場合、トップスとパンツともに、ハリ・ツヤ・落ち感のある素材を使っており、女性の強さと色気を感じさせます。秋色×重みのある素材の組合せで、さらに秋らしさを演出できます。
素材は実際に触ったことがないとイメージが湧きにくいので、最初は色と柄だけに注目すれば大丈夫です。

ここまでの分析は最初は難しいですが、何色を使っているのか、明るい色か暗い色か、ワントーンか多色使いか、というところからやってみるとよいです。
今日はここまで。明日は「好きなファッションがわからない時は。No.4」、柄分析の仕方について書いていきます。

今日もブログにいらしていただきありがとうございます^^


【連載】好きなファッションがわからない時は

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