どのお店に入っても同じ商品が並んでいる その1

タイトルのこと、多くの人が感じていると思います。
どれも同じに見えて何を買って良いのかわからないし、そんな風に見えるのは服のことをよく知らないからと自分の問題として捉えてしまう人もいるかもしれません。

見間違いではなくてその通りなんです!

ファッションビルやファッションモールで見かける数千円の服には特にありがちです。
私も同じことを感じていて、飽きてしまうこともあるんですよね。

どうしてそんなことになってしまうかというと・・
まず正確に言えば、同じ商品もあれば、同じように見える商品があります。

同じ商品が生まれるワケ

そもそもお店に置いていある服は、そのブランドで作っている服とは限らないんです。
アパレルの商社や工場の展示会があり、そこでお店に置きたい服が発注されます。
すると、その服には注文したブランドのタグがつけられます。
同じ商品だったとしても、AAというブランドから発注を受けたらAAというブランドタグが、BBというブランドならBBというタグがつけられます。
しかも価格はブランドごとに決めるので、値段もまちまち・・

なので、例えば違うお店で3000円と6500円で同じ商品が売られることがあります。
買う側から見れば、価格がこんなに違うと全く同じとは思えないんですよね。生地や縫製が違うのかなとか、高いなりの理由をムリやり探そうとしてしまいます。
まさかそんなことがあるはずないって。

オリジナル商品を沢山作るにはリスクがある!

ブランド独自に作るオリジナル商品は労力と資金がかかります。
結果が伴えば問題ないですが確実性がないのでリスクが伴う。
なので、こういった買付け商品と合わせてお店の商品を構成し、リスクを減らすというわけです。
全てが買付けの場合もありますし、お店によって異なります。

続いて同じ”ような”商品が生まれるワケ

同じ”ように”見える商品というのは、流行や売れ筋があるからです。
とにかく服が売れなければ意味がないので、売れそうなものを売るわけです。
次は何が売れるのかを調査している専門の会社も存在します。
すると多少のデザインの違いはあれど、似ている服が多くなります。

例えば、最近はフレアパンツ(ブーツカット)は注目アイテムの1つ。
これは15年ほど前に流行って以降、しばらく見かけることはなくなりました。
流行でない時にフレアパンツを作っても売れませんが、これから需要が見込めるとなれば多くのブランドで作られていくはずです。

売るために考え出された仕組みだけど・・

同じ商品ばかりで飽きてしまっている人はいると思うんです。
かといって個性や拘りが強いと、好きになってくれるお客様の数が減るので売れる枚数も少ないので、価格も上がります。
でもファンになってくれる確率は高い。

利益重視で考えると同じ(ような)商品である方がリスクが小さく、売れる可能性も高くなります。
生産側・ブランド側の立場からだとこんな感じです。

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今日もブログにいらしていただきありがとうございます。

そっかぁ、しょうがないよねっていう気持ちと共に一抹の寂しさもあり・・
そうそう、それでいいんだよ!っていう気持ちにはなれないな、というのが正直なところです。

次回は消費者の立場からならどんな風に捉えたらいいのかを書こうと思います。
同じような服ばかりの中で、一体どのお店に入って何を選んだら良いのかとか。

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