おしゃれ感覚の鍛え方

こんにちは。杉田です。
ファッションを考える時「自分がどうしたいのか、どんな自分でいたいのか」など、自身と向き合って考えることがスタートではあるんです。

でも大抵の場合、その具体的方法を知りたい!-例えば、自分に似合う服は何か、具体的な着こなし方や服の選び方をまず教えてほしい-という要望が多いです。
その要望にどう答えたらよいのかなーと。
最近セミナーをやっていて一番強く感じているのが、このことです。

最初の一歩がわからない

確かに・・
自分と向き合ってなりたいイメージができても、それをファッションにどう変換するのかわからない時は、向き合った意味が感じられないし、とりあえず何か行動できることを教えてほしいですよね。

得意なことやある程度学んだことだと「とりあえず動いてみよう!」ということができるんですが、苦手なことや始めたばかりのことは「とりあえず動く」方法が浮かばないんです。
私も苦手分野はそんな感じなのでよくわかります。

とりあえ行動して、試行錯誤して、最終的に「やっぱり自分がどうしたいのかがないとダメなんだな。」と自分で心から感じた時に「向き合うこと」を始めればよいのかもしれません。

おしゃれ感覚を鍛える

これを着れば大丈夫!みたいな服は、正直答えられないんです。年齢も体型も顔も考え方も仕事も、みんな違うので・・

私は、似合うかどうかの感覚や着こなしの感覚は経験値だと思っているんです。

どういうことかというと・・

1枚の服を着ただけでは、それが自分に似合うかどうかは判断できないんです。でも2枚を比較するとどちらが似合うかを答えやすくなります。その経験は蓄積されていくので、服を試した回数が多いほど比較する対象が多くなり、何が自分に似合うのかがわかってきます。もちろん経験値が高くなればなるほど精度があがります。

例えばニットを着た時に、細かく編んだ「ハイゲージ」と粗くざっくりと編んだ「ローゲージ」を気比べると、ハイゲージの方が似合うことが多いなー、とか。
経験値が低い時はそれが間違うこともありますが、積み重ねていくとそれが確かなものになっていきます。

その時に大切なのは切り口です。ただ漠然と見ているだけでは、何が似合っているのかどうかのポイントがわからないので。
だから、いろんな切り口で見る癖をつけていくんです。

どういうことかというと・・
先ほどのニットの例で言えば切り口は編み方です。「ざっくり」と「細かい」のどちらがいいのかということ。
他にも例えば「色」という切り口があります。明るい色がいいのか、暗い色がいいのか、はっきりした色がいいのか・・など、自分に似合う色の系統があります。(ちなみに、これを調べるのがカラー診断です)

切り口は他にもあるけれど特に影響されやすい切り口があって、それは人によって違います。 その切り口が自分にとって似合う服を選ぶポイントになってくるわけです。

セーターの例をもう一度考えると、ざっくりor細かいの2択があったとしても、どちらもそれなりに似合うという場合もあります。そのかわり、色ははっきりした色じゃないとボヤけて見えてしまうとか・・、首のデザインはVネックの方が断然いいとか、人によって気をつけるポイントが違うということなんですね。

筋トレをするように、おしゃれ感覚も鍛えることができる、と私は思っています。

必要なのはそのやり方

そうは言っても、やみくもに試着を繰り返すより、ポイントを抑えて試着をしていけばより早くおしゃれの感覚を身に着けることができます。チェックするポイントがあるんですね。

おしゃれは分解してチェックするのがいいと思っています。私は5つに分解して考えます。

  1. サイズ感
  2. シルエット
  3. 色・柄
  4. 素材感
  5. デザイン

順番に優劣はなくてどれも同じくらい大事ですが、人によってどれが一番影響するのかが変わります。素材感が一番似合うかどうかに影響する人、サイズ感が重要な人など・・でも、最初はそれについては考えなくても大丈夫です。

サイズ感というのは、サイズが合っているかも含みますが、もうちょっと深いです。あえて少しオーバーサイズで着るか、フィットさせて着るか、というものです。
次のシルエットにも影響してくるのですが、全体としてどういうシルエットに作るのかということに影響します。
ちなみに上述のセーターの編み方は、素材感に入ります。

細かく書いていくと長くなるので、この部分はまた次回に・・

ファッションを見る目を養う

今日書いたことはつまり、服の要素(素材・色柄・デザイン)を分解して、その要素1つ1つに着目するということです。一度にまとめて見ると複雑ですが、分解してみるとわかりやすくなるし、またそれらをくっつけて、組合せの変化を見たりします。
他にも靴を変えてみたらどうだろうとか、パンツの裾を折り返してみたらどうなるだろうとか、着目点を変化させていくのも面白いと思います。

私は学生時代、ジャズ研究会というサークルに入っていたのですが、その時に先輩がCDを聴く時のコツを教えてくれたんですね。最初は曲全体で聞く、次はベースだけに耳を傾けて、次にピアノ、サックス、ドラム・・とか、その1つ1つを分けて聴いてみて、そしてまた全体で聞いてみるといいよーと。
それでも最初は訳がわからない感じでしたが、だんだん楽しんで聴けるようになったし、少しずつ自分の好みが出てくるようになりました。

きっとファッションもいろんな切り口で見るようにしたら、目が養われていくんじゃないかなーと。雑誌やテレビの情報に踊らされるのではなく、自分の目で選んでいきたいですよね。

 

貴方が輝くファッションをご提案します。
ファッションセミナーもお気軽にどうぞ。(2月は9,11,16日)
今日もブログにいらしていただきありがとうございます!

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