服を決めるときの、こと始め

去年着たときはステキに見えたのに、どうして今年はステキに見えないんだろう?
何かが違うという違和感はあるけど、その正体は曖昧でよく分からない感じ。

衣替えをすると、毎回この現象が起きるんですよね。
個人的には多少ステキさが目減りしても、惜しむような気持ちであと1シーズン着たりしますが、去年ほどの高揚感もなく、自然と着る回数が減っていきます。

正体が掴みにくいのはなぜか

私は色々な原因が絡んでいるからだと考えています。

まず1つに服飾業界の戦略があります。毎年服を買ってもらうための戦略ですね。
去年よりもスカート丈を長くして、それを新しいスタンダードのようにお店でも雑誌でも取り上げていくと、短いスカートは時代遅れのように見えます、というか、見させられているのかな。。意図的なものです。

もちろん時代が変われば、求められる服が変わるという自然現象もあります。
例えば今のように自粛生活が余儀なくされれば、その反動で着心地が楽ちんな服や着飾りすぎないシンプルな服が求められるんですね。

今挙げた2つは社会の変化ですが、自分自身の変化も関係します。

ライフスタイルや考え方、付き合う人が変わると、必要な服も自分の立ち位置も変わって、価値観も変化します。その上に太ったとか痩せたとか、髪型を変えたとか、年を重ねたとか、自分の外見の変化もあるわけです。

こんな風にいろんな変化が入り混じって、「ステキ」という感覚が変化していくわけです。

服を決める軸

前置きが長くなりましたが、それならいったい何を軸に服を決めたらいいのか、という話が今日のテーマです。

私は自分がどうしたいかを最優先するのが良いかなと思っています。
どういう状況が楽しいとか、どこに価値を置いていて、どんな人でいたいかとか。

こう言うと自分勝手に思えるかもしれないけど、そこには当然、社会との距離感や家族や友人とどんな関係でいたいかまで考えることになるんですね。
だから自分がどうしたいかを考えることは、自然と社会とのつながりまで考えることになるんだと思います。

まずはここから始めるといいかも・・

もう何年もお客様の服を選ばせてもらっていますが、結局のところお客様が満足することが一番なんです。
満足してもらうには、お客様の言葉をそのまま形にするだけではちょっと足りなくて、お客様がどこに価値観を置いているかという部分を理解しようとする姿勢が鍵になります。

正直同じような服が沢山出回っているので、この服を着たからいいネというようなことはなくて・・
本人×服×雰囲気×行動×価値観×今の気分・・いろんな掛け合わせでその人のおしゃれが完成するように思います。

なので、出発点になるのは自分がどうしたいかという考えることからなんですね。
具体的に考えるのが難しければ、いいなと思える人を探すところから初めてみたら良いと思います。前回のブログでも「マネをする」をテーマにしたんですが、まさにそれです。
好きな人のマネをする、というのはイメージが湧きやすくてスタートしやすい1つの方法です。

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今日もブログにいらしていただきありがとうございます。
いいなと思える人を探すというのはけっこう大変なんですが、ひとりでもできる最善の策ではないかと思います。身近な人だけでなく、2次元でも3次元でも、歴史からでもいいんで、探し始めてみると良いですよ。

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