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テーラーさんに聞く作り手側の想い

このインタビューは、私がスーツのオーダーについてもっと知りたい!と思っていた時に、 サイトで浜松の「マルミテーラー」さんを見つけたのがきっかけです。

お話を伺いたいとご連絡したところ、快く承諾してくださいまして・・ありがとうございました!

当初ブログでご紹介していたのですが、改めてHPでもご紹介したいと思い記事にまとめました。

お写真を撮っていなかったので、このインタビューは文字だけですが、 マルミテーラーさんのお人柄も伝わる、温かな内容です。

百貨店やセレクトショップに入っているお店でも、カスタムオーダーをしてくれますが、
職人さんとお話しながらスーツをあつらえることは、とても贅沢で心もランクアップできるような気がします。

マルミテーラーの鈴木さんにお話を伺いました。


まずは緊張してご挨拶・・。テーラーの鈴木さんはとても気さくな方です^^
朝は7時台からお仕事を始めるそうです。早いっ!

マルミテーラーでは、フルオーダーとカスタムオーダー(2ランクあり)をやっていました。
一番手ごろな値段で作れるものでも鈴木さんの譲れない部分があって(それはパッと見ではわからないところなんですが・・)、 本当に丁寧に作られていました。


鈴木さんの目指すスーツは・・

  • 体型にフィットしていて着心地がいいもの
  • 何年たっても型崩れせず長く着られるもの
  • 太っても、きちんとお直しができるもの。

そのために、見えないところに細かい作業をいくつも施してありました。感動!!
最近は雑誌の影響もあって、スーツをオーダーする波が少しずつ戻ってきているようです!

スーツはやはり着心地を一番大切にしたいという鈴木さんの言葉の通り、
そのために様々な段階があります。

最初に身体を採寸するわけですが、いろいろある中で、もっとも大事なポイントは2つ。


1つめは肩。「スーツは肩で着る」のです。

肩を合わせるためには、肩幅を測るのはもちろんですが、肩下がりを見ます。
肩下がりというのは、肩の角度のことです。

実際に型紙も見せていただきましたよ!

「肩パッドでもある程度調整できますか?」と質問したところ、
「多少ならできないことはないけれど、型紙の段階でほぼ決まります。」とのこと。


次に大事なのは、「背中のそり方」を見ること。

猫背なのか、そっているのか。これはスーツを作るときにとても重要なのだそうです。
これもやはり型紙で決まる!!のだそうです。


そして、次は生地選び。


やはりスーツの仕立ては大事ですが、生地で印象がグッと変わります。
どんなに良い仕立てでも、生地が良くないとスーツ全体が安っぽく見えてしまうのです。

ゼニアやダンヒルなどの生地が有名ですが、
鈴木さんの一番のオススメは、「みゆき」という生地メーカーのナポレナという生地でした。

実際に触らせていただきましたが、ゼニアよりもハリがあり、光沢感のあるしっかりした生地でした。 きちっとした印象を与えるブリティッシュラインのスーツに合うよ。とのこと。

「フルオーダーで作るとき、「プロは1週間」で仕上げます。」


採寸して生地を決めたら、スーツの仕立てに入ります。

製図から仮縫いまで1日半+お客様にこの段階で一度確認+背広で3日+パンツで1日。
合計で1週間。

鈴木さん、「丁寧に作るのは当然。いかに早く作るのかがプロです!!」と一言。
こういう職人魂って好きです^^

「良いスーツはどこでみたらいいですか?」と質問したところ、
鈴木さん曰く、「ボタン穴でその職人の腕がわかります」

フルオーダーの場合、ボタン穴ももちろん手縫いです。
実際にさわらせてもらいましたが、手縫いのボタン穴はとてもやわらかく、 ボタンがかけやすかったです。温かみを感じます。

でも、これは素人目にはわかりづらいかも。。

鈴木さんは、「自分は職人なので、どうしてもボタン穴の縫い方とか そういった細かい部分を見てしまう。」とおっしゃっていました。

職人ならではの視点が、細かい部分よりも全体感の良さを求める お客様との間の溝になってしまうというようなこともポロっとおっしゃっていました。

ハ刺し

ほかにもオーダースーツで丁寧だなと驚いたのはラペル(襟の部分)。
安いものは芯を入れてあるのですが、それだと長く持たない。
芯と生地がはがれてきてしまうからだろうか。

オーダーの場合は、襟部分の布に、細かくハの字に刺繍をして それで襟にハリが出るようにしています。

外からはわからない部分ですが、直径8ミリくらいの「ハ」の字の刺繍が、 それはもう隙間なくぎっしりと!!(写真は参考写真です。)

ずっとお話していて気になったことが一つありました。


それは、職人とお客様の視点の違いのお話。
改めて伺ってみると、こんな風におっしゃっていました。

「自分は数ミリ身体に合っていない場合もすごく気になるし、
それをキチンと直してとにかく身体にフィットしたものを作りたいし、
できるだけ丁寧に作りたい。
それをしようとすると、やはり金額もそれだけ上がってしまう。
でもお客様は、シルエットとか全体感とかそういったものをとても大事にされていて、
数ミリ合っていないというところまで見ていないし、別に合っていなくても全体感がよければそれでよかったりする。
丁寧な仕立ては外からは見えないし、難しいところです。」


なるほど・・

鈴木さん、ありがとうございました!


当日鈴木さんご自身が着ていらしたのも、フルオーダーのスーツ。
身体にフィットしたスーツというのは、見ている方も気持ちがよいです。

オーダーしてスーツを作ることのよさは、やはりフィット感!

もちろん、流行最先端のスーツがいいとか、リーズナブルに買いたいとか、 オーダーではない方が良い場合もあります。

でも、オーダーしてスーツをつくることの醍醐味を感じたり、
テーラーさんの息吹が入ったスーツをまとってみるのは、粋なことだなと思いました。

作り手の顔が見えると、服に一層愛着が湧きそうです。

こんな感じで私のマルミテーラーさんへの訪問は終わりました。
もっと深いお話がたくさんあると思いますが、ここには書ききれず・・

鈴木さん、お忙しい中、親切に丁寧にお話をしてくださり、本当にありがとうございました!!

マルミテーラーさんのHPはこちらです。



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